インスリン抵抗性

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インスリン抵抗性

  • ①末梢組織のインスリン抵抗性のため代償的に膵ランゲルハンス島が肥大し、インスリン分泌が増加する(高インスリン血症)。
  • ②骨筋肉に脂肪が蓄積するとインスリン抵抗性が生じ、インスリンによるGLUT4の細胞膜へのトランスロケーションが低下し骨格筋へのブドウ糖取り込みが阻害され高血糖を来す。
  • ③肝臓内に脂肪が蓄積しインスリン抵抗性となりインスリンによる糖産生抑制が減弱し、血中へのブドウ糖の放出が増加するため空腹時血糖が上昇する。
  • ④脂肪細胞に脂肪が蓄積して肥大しインスリン抵抗性が増悪するとアディポサイトカインを分泌するようになる。インスリン抵抗性の状態ではインスリンによる脂肪分解抑制作用が低下し血中へFFA放出が増加し、骨格筋、肝臓に蓄積され、さらに、インスリン抵抗性を増悪させる。

画像の説明

空腹時血糖値が180mg/dl以上の高血糖では参考値としてしか用いられず、外因性インスリン投与中では評価できない。

分化した成熟脂肪細胞は生体のエネルギバランスに応じて、TGの合成・分解を行い、活発に細胞内のTGの量を変化させる。肥大化した大型細胞は最終的にアポトーシスにより生体より排除される。
脂肪細胞の小型細胞からは「善玉アディポサイトカイン」であるアディポネクチンや
レプチンがが多く分泌され、全身のインスリン抵抗性を改善するように作用する。
しかし、脂質が蓄積した大型脂肪細胞からは「悪玉サイトカイン」からはTNF-α、FFA、PAI-1(plasminogen activator inhibitor type1)などの分泌が増加し、善玉アディポサイトカイン」のアディポネクチンやレプチンが低下するためインスリン抵抗性を惹起・増悪させるように作用する。

前駆脂肪細胞から小型脂肪細胞への分化を促進する主要因子がPPARγでこの分化が促進されると大型脂肪細胞のアポトーシスが起こる。
小型脂肪細胞の増加と、大型脂肪細胞の減少に応じて善玉アディポサイトカインが増加し、悪玉サイトカインが減少することによりインスリン抵抗性が改善される。
さらに、脂肪細胞でPPARγが活性化されると血中TGから脂肪酸を遊離するLPLや膜輸送蛋白(CD36)が誘導され血中脂肪酸の脂肪組織への取り込みが促進される。
これにより、骨格筋や肝臓内への脂肪酸流入が減少しインスリン抵抗性が改善すると
考えられている。

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